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2017年1月25日 (水)

沈黙 サイレンス

Mov1279

「沈黙 サイレンス」見ました。異国で棄教した師を探して、若き宣教師ロドリゴとガルペがキリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる日本を訪れるといった展開。信仰する者と弾圧する者を対立軸として”キリスト教”というものに深く切り込み、キリスト教の持つ様々な矛盾を暴いていくような生々しさはズシリと胸に迫ります。”神の存在”というキリスト教のドグマに対して一切疑念を抱かなかったロドリゴが、異国の地で弾圧を受ける信徒を目の当たりにし、日本の為政者の理論に打ち負かされ、信仰心が大きく揺さぶられていきます。大いなる受難の中で"神”はひたすらに沈黙し、苦しみ懊悩するロドリゴが日に日に追い詰められアイデンティティが砕かれていく姿に圧倒されました。”神”は論ずるものでもなく、存在を疑うべきものでもなく、己の内なる世界で無心に祈りを捧げる精神活動という事だったのかなぁ

まぁ自分自身がアンチキリスト教みたいなトコあるんで、”神”に全てを委ねる一神教の理論は理解に苦しむてのはありますがな。神社における祖霊信仰や自然崇拝のほうが断然すんなり受け入れられる多神教的な土壌が、劇中でいうところの"沼"的なものなんですかね

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映画」カテゴリの記事

コメント

数年前に突然転びキリシタンに興味を持って、行き着いたのが
遠藤周作の原作だったのよね。映画も観たけど、良い出来栄え
だったと思う

作品中でもゼウスを勝手に大日に置き換えてしまったって話が
出てくるけど、実際日本のキリスト教徒って、本来救い主の生
みの親でしかないマリアをあたかも最高神であるが如く信仰の
対象にしちゃってたりしてるんだよね。無自覚に

この辺、原作を読むともっと発見があると思うよ

投稿: すとん | 2017年1月28日 (土) 13時27分

信心はないけど歴史メイニアなんでマリア信仰は調べたことあり。キリスト教が誕生した頃にローマ帝国でイシス信仰がブームで、イシス(マリア)とホルス(キリスト)の関係に影響を受けたんだとか。処女受胎もイシス由来。
ちなみにカソリックはマリア信仰を否定してるんすねー。まあ神学自体が後付けの小理屈みたいなもんですがw

投稿: kamiza | 2017年1月31日 (火) 13時55分

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