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2008年10月 3日 (金)

イキガミ

Mov156

「イキガミ」見ました。「国家繁栄維持法」:国家が1000人に1人の確率で若者の命を無作為に奪い「命の尊さ」を国民に知らしめる法律が支配する社会で、死亡予告書「逝紙」を届ける役割を担う国家公務員・藤本と24時間以内の死亡を宣告された若者達を描いた物語。イキガミの届いた3人の若者が、それぞれの形で自分の夢を最後にかなえる姿は感動的に描きながら、追い詰められる事でしか気づけない「生きる意味」と漫然と生き残る「気づかない人々」に対する皮肉を感じました。「死」という概念が希薄な現代社会が持つ問題点を、逆に強制的に身近に置く事で解決できるという捩れた発想は恐ろしくありながら「実感の伴わない理屈」だけが上滑りしている今の世界を考えると嫌な説得力もありました。この映画の根底部分には全体主義、治安維持法、御国の為の名誉ある死、監視社会と洗脳教育そして赤紙、太平洋戦争中の日本を彷彿させる世界観が読み取れます。死が身近な世界において人は生きる意味を深く考え、平和と称される世界においてむしろ人は生きる意味に惑う矛盾を不気味に突きつける異色作でした。

イキガミ [DVD]
イキガミ [DVD]
  • 発売元: 東宝
  • 発売日: 2009/04/24

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